モダンヴィンテージの考察 2着目 2/2

前回に続き、ナッパ服について考察していきます。
前回はネームタグのところで勝手に盛り上がって終了してしまいました、、、、
そう、鐘紡 KK です。

鐘紡 KK、、、、、、
KANEBO、、、、、、かねぼう、、、
ん!?
カネボウ 株式会社!!!!
そうなんです。
今や化粧品会社として有名な、カネボウが製作した制服(作業着)だったんです。
カネボウの前身は、旧東京綿商社
つまり、繊維会社として創業した会社だったんですね。
若輩者で無知な私には、カネボウが以前は繊維商社であったことは一つの驚きでした。
現在のカネボウでは、繊維事業からは手を引いているそうです。
ちなみにですが、年代や配給地区によって生産工場が異なります。
ナッパ服の全てが鐘紡株式会社が製作したわけではないので、生産工場を確認してみるのも
一つの楽しみ。
では、ナッパ服の構造です

袖はラグラン
中に着込むことを想定し腕がキツくならない為の工夫で、主にコート類に多いディティールです。
機関車を動かす業務の中に、燃え盛る炎に石炭をくべるという
過酷な重労働があるわけです。
ナッパ服においては、アームにゆとりがあり体の可動を助ける
ラグラン袖が採用されているんです。
襟はスタンドカラー、つまり立ち襟
第一ボタンまで止めてみましょう、、、、、

おぉ、、、一気に駅員さんぽくなりました、、、、、、
あまりモダンじゃなくなったので、第一ボタンまで止めるのはやめましょう、、、、、、笑
内側です。

コットン100%の裏地に内ポケットが一つ
裏地の縫い代が表に出ちゃってます、縫製が粗め。
生産効率を考えた縫製です。
そもそもファッションとしての洋服ではなく職務の制服なので、縫製が粗くても文句を言う人もいないのでしょう。
これはビンテージのワークウエア総じていえることかと思われます。
ナッパ服を漢字で書くと「菜っ葉服」
すなわち労働者が着る、青い菜っ葉をイメージした作業服を指します。
ヨーロッパビンテージ市場では、機関士の制服は人気が非常に高く
「Railway Jacket」
として高値で取引されてます。
個人的には、国鉄の菜っ葉服もRailway Jacketに引けをとらないデザイン性だと思ってます。
しかしながら、菜っ葉服というと少しこダサいので
Japanese Railway Jacket

と、勝手に名付けたいと思います!!
うーん、、、、、、、急にモダンに感じます!!!
今回も、勝手に Japanese Railway Jacket
モダンビンテージに認定致します!!!!
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