モダンヴィンテージの考察 1着目 2/2
先日のスウェーデン軍のメルトンコートの考察の続き、、、、
襟裏

襟裏はコシを出し立ちやすくするためにV字にジグザグステッチ
襟と身頃はハンドステッチで止めつけてます。
前裾

裾にかけて、斜めに前の合わせがカーブしてます。
恐らく歩行するときに裾がハダけても、風の侵入を防ぐための工夫
袖口

袖口が大きく切り替えられています。
防寒用の分厚い手袋が装着できるよう、袖口は大きく
脇

脇には別布で、マチが付いてます。着用時にはマチは見えません。
マチがあるとこで、肉厚な生地でも稼働が楽に
そして、別布にすることで、生地のゴロツキも抑えてます。
マチがあることでアームホールを無駄に大きくとる必要がない為
70年前とは思えない野暮ったさがないんですねー。非常にモダンなシルエットです。
うぅぅぅーむ、改めてみると完成度高いですねぇ、、、、
当時の最高の防寒着であり、機能性の高い優れた軍服であったことが伺い知れます。
基本的に軍服は装飾的な意味合いでのデザインはありません。
それぞれの軍務に応じた機能も持たせた、服ということになります。
ですから機能を追求することで生まれた、偶然性の高い独特なバランスなんですねー。
その不思議な偶然性に、心惹かれるんです。
軍モノ、ミリタリー、ビンテージ
決してハードルは高そうに感じますが、決してそうでもないと思ってます。
古い洋服がどんな風に当時着られて、どんな人が着ていたんだろう、、、、、
当時の時代背景や、人物を妄想するだけで楽しいです。ストーリー性に心惹かれます。
制作した人、着ていた人、想いが繋がっているのを感じます。
1947年製 スウェーデン軍、メルトンコート
勝手に、モダンビンテージに認定します!!
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